2008年03月19日 Wed

多様化する言語

先日の記事の最後で書いたとおり今日はドイツ語などについてです。
まずドイツ語ですが,「英語と同じゲルマン語。よく似ている。」と言われますね。
さらに,「ドイツ語は独学でも出来るし,英語とフランス語やった人なら簡単だと思う」と言われ,さてどんな言語かと(結構前だけど)扉を叩いてみた感想……
 

「どこが?(苦笑)」


これが私の素直な感想でございます。
……ロマンス語系のフランス語が(ドイツ語に比べ)いかに簡単かと思い知りました。

主語の形(による)も動詞の形(活用)も変わりすぎです。同じ単語に見えない。(言い切った)
しかも名詞の複数形の語尾につくのは“s”じゃない。(思い込みとは怖いものだ)
冠詞が変わることによって複数形を表現してるらしいが,発音の違いが微妙すぎて分からない。(耳の構造の問題かと不安になる)

英語とフランス語の共通点の多さを当たり前に受け止めていた私が間違っておりました。
名詞の性に男女だけでなく中性がきちんと組み込まれているなどということは知っていますが,まだそのレベルに達しない時点で「無理やがな」と思ってしまいそうな言語です。
複合過去がフランス語と共通しているかと思いきや,再帰代名詞は後ろに来ちゃうのかよ!みたいな突っ込みどころも満載です。

でも真面目に付き合えば多分平気だと思…いま……す…………よ。
いざ本気でやるとなったらフランス語のときにそうだったように「あの教材・学習法」に頼ります。
ドイツでは大概英語が通じると思いますが(特にエリートの人たち),ヨーロッパではドイツ語が強いですからね〜。
ドイツ文学・音楽に関心がある人はもちろんですが,環境問題に興味のある人もやっておいて損はないでしょう。ただし標準ドイツ語と方言・周辺ドイツ語の差が大きすぎて泣くかもしれませんが(苦笑)
わたしは,高校最高学年の音楽3の時間に,ドイツリートを独唱しなければならなかったので,何曲か歌えるのですが,どうせ歌うなら訳詩からだけではなく,意味を完全に理解したいですよねー。
いつか。←(笑)

それにしても,世界で共通言語化される英語。。。

簡単だから英語が広まったのかもしれない,と思うのは間違っていないかもしれません。
多くの言語で使われるローマ字のうち26文字以外に文字はないし,
普通名詞の性は(基本的に)ないし,
動詞の活用も(不規則変化の過去形・過去分詞があることさえ留意していれば)そんなに大変じゃないし,
態の変化もわかりやすいし,
再帰動詞とか形変わらないし(意識せずにoneselfの類の再帰代名詞を続ければいいだけ),
複数形のときに専用の冠詞つけなくていいし。

もちろんその英語も多様化していますね。“-(ng)lish”と接尾語がついて呼ばれる英語がどんどん増えてきています。数年前まではシンガポールのSinglishやインドのInglishなどが有名でしたが,今では日本英語(Japlish)もありますし,世界中の人が使うので多様化が本当に進んでいます。

その潮流と結果として言えるといわれているのは主にこのようなことです:
 0.アメリカ・イギリスの2つの派はあるにはあるが,
 1.異なる母語を持つ人々の集まりで使われるのは英語(大抵International English)である。(1国の公用語決めにおいても同じ。)
 2.Non-native speakersどうしでは「簡単な」「便利な」「通じる」ことが一番大事であって,公式な文法や文型はもはや問題ではない。e.g.“What time she come?” (“What time will she come?” のこととして)
 3.これからは,世界でInternational Englishが「より簡単な」「主流の」英語になっていくだろう。
 4.Creol(※)やpidgin Englishも1つの独立した言語として見られることになる。
(※ラテン語が分化してヨーロッパ言語が出来,ラテン語そのものは死語になりましたが,英語と混ざってCreolとして残ったものがあります)

高校生のときに聞いて読んだ文章を非公式に参考にしましたが,とても勇気付けられる論理ですよね(笑)
「(世界で使う英語を重視するなら)別に正しくなくてもいいのね?」って。(教養を問われる場合は別かもしれないが)
でもいまだ学校で教えられるのは「いかに正しく」に重点がありますものね。
みんながみんなアメリカやイギリスに住むわけじゃないのに。
1億完璧主義や(笑)
(それ以外の「最近の」英語の変化については,『フランス語習慣』のlinguist_2005さんが「英語は誰の言葉?」という情報を載せていらっしゃいますのでご参照ください☆)

英語も簡単ですが,フランス語のほうが分かりやすいこともあります:
単語ごとにアクセント(強調箇所)が決まっていないし(適当に語尾に重みつけとけばそれらしく聞こえる),
アポストロフで省略するのは必ずするって決まっているし(英語みたいに“It is”とIt'sが両方あるってありえなくて必ずC'estってなるということ),
アルファベの組み合わせである程度発音決まっているし(faisantai等の例外を除いて大体つづってあれば読める),
比較級・最上級はほとんどの形容詞・副詞ともに変化させる必要ないし(つまりbon (meilleur)とbien (mieux)を除いて前にplusmoinsをつけておけばいい)。

あと個人的にフランス語で好きなのは,多くの形容詞後置修飾であることです。何か物等を褒めるときなんか先に名詞を言っておいて,それを言っている間に形容詞を考えて後からくっつければいいんですから,時間の節約になります。
多分こんな(ずるい)こと考えているのはわたしだけですが(笑)
フランス語でもよく使う形容詞は前置修飾ですし(※),英語でもたまにそういう用法ありますが,稀ですね。(※たまに後ろにも前にもつく可能性があり,前か後ろかで意味が変わるというものもあります)

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フランス語の形容詞で困るのは《不変化》の形容詞です。女性名詞につこうが複数名詞につこうがおかまいなし。色をあらわす形容詞とかに多いです。(e.g. : orange, marron, indigo...)

随分と脱線しましたが,次はフランス・ドイツ・日本をつなぐ話をします。


posted by Yuppy at 17:39 | Off | Comment(1) | TrackBack(0) | BlogMURA
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この記事へのコメント
トラックパッドありがとうございます。言語に関する好奇心にあふれていていいですね。
posted by linguist_2005 at 2008年03月20日 13:13
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